2014年11月15日土曜日

フランスの新しい結婚 2

オランド大統領が法制化した同性同士の結婚。

大統領が選挙戦の際に公約し、政治的に利用したとする見方もあります。しかし、反対派も多いのですから、票集めのためという説には疑問が残ります。

法律に反対ではない人々の中にも、色々な意見があります。 今通すのが本当に必要だったのか。結婚という言葉を使わずに、同性愛カップルの権利を整備した方が良かったのではないか。今回は同時に同性カップルに養子を取る権利も認めたのですが、そうではなく、まず結婚をクリアし、養子に関してはまた次の段階に回すなど、一つ一つゆっくりと進めていった方が良かったのではないか。同性愛者の中にも、こんな法律はいらなかったという意見がある‥等々。

ただ、法律が制定されてから1年半たった時点で、57%のフランス人が、法律の取り消しに反対しています。取り消しを求める「全ての人のためのデモ」に共感する人は、2013年1月の39%から28%に落ち込みました。

フランスでは、女性の投票権が認められるのも1944年と、欧米では遅い方だったことが思い出されます。