2017年1月28日土曜日

ツナとブロッコリーの手作りキッシュ - レシピ



キッシュ、レシピ、グルメ、フランス料理

食費を節約できないかな、と考えた時、頭に浮かぶことの一つは卵料理のレパートリーを増やすこと。

フランスの家庭料理には、卵を使ったものがいろいろとあります。

その中の一つが最近日本でも人気のキッシュですね。

というわけで、先日我が家で久しぶりにキッシュを作ってみました。

まずタルト台を作ります。
私は今回、パットドサブレと呼ばれるタルト台を作りました。

材料

小麦粉 250 g 
バター 125g
塩 少々
卵   1個
イースト 約5g

1 ふるっておいた小麦粉とイーストをボールに入れます。

2 細かく切って室温で柔らかくしておいたバターを加えます。
 バターを指で押しつぶしながら、小麦粉と混ぜます。
 (クランブルを作ったことのある方は、クランブルのポロポロを作る要領です)

3 小麦粉バターの中央をくぼませて、卵を割り入れます。

4 小麦粉バターを、少しづつ卵に混ぜていきます。

5 全体をボールのようにまとめます。
この時バターが冷たすぎたりすると、うまくまとまりません。
だからといって焦って卵をもう1つ入れたりすると(今回の私のように)、タルト台が後で大きくふくらんでしまい、やたらと皮の厚いキッシュになってしまいますのでご注意。
また、こねすぎると、後でタルト台が壊れやすくなります。

6 まとめたものを、粉を打った清潔なまな板などの上に載せます。
指についたのも、ここでしっかり取って加えます。
どこも同じようによく材料がまざるよう、手のひらの手首近くを使って、ぐいぐい押してください。
まだつぶれてないバターがあったら、ちゃんとつぶすように。
そうそう、これをする前に手に小麦粉を打っておきましょう。

7 再びボール状にして、きれいな容器に入れ、濡れ布巾などで蓋をして冷蔵庫で寝かせます。
最低30分は寝かせます。一晩寝かせてもいいですよ。

8 再び粉を打ったまな板の上に寝かせたタルト台を置き、綿棒で伸ばします。 

タルト生地、タルト台


9 タルトの型に敷き、フォークで穴を開けて熱がよく通るようにします。
その後、私は少し空焼きしました。

タルト生地、タルト台、レシピ


10 ツナとゆでたブロッコリーを並べ、牛乳で伸ばし、塩少々で味付けした卵を注ぎます。
お好みのハーブを少々。
私は乾燥バジルを使いました。

ブロッコリー、ツナ、レシピ、キッシュ、タルト

11 オーブンで様子を見ながら焼けば出来上がり。
私は今回初めてオーブントースターで焼いてみました。
十分でしたよ。

サラダを添えれば、立派な食事になります。
5-6人分になります。

久しぶりということもあって、家族にも好評でした。
ただ、やはり皮が厚すぎるというクレームも。
でも、久々で手作りした皮は、私にはおいしく感じられました。
フランスでは出来たタルト台を生で売ってるのでスーパーで買うことも多く、具だけ自分で用意して後は焼くだけという感じだったので。





2017年1月25日水曜日

英単語のスペリングの覚え方



おススメのスペリングの覚え方。

それは、書いて読んで見て聞きながら覚えることです。

書くだけ、読むだけに比べて4倍とは言いませんが、2倍は効率よく覚えられると思います。

どうやるかというと、1字1字アルファベットで書きながら、そのアルファベットを唱える。
そうやって1語書き終えたら、その都度今自分が書いた英単語を見ながら発音する。
自分が言っていることを耳の中に叩き込む、という方法です。

例えば、 beagle(ビーグル犬)という単語を覚えるとしましょう。
書きながら同時に b, e, a, g, l, e と唱える。
beagle と一つ書き終える度に、今自分が書いた単語をしっかりと見ながら発音する。
そうしてから2回目を書く。
初心者であれば、こんな風にとりあえず5回書いてみる。

大きな声を出す必要はありません。
自分の耳にだけ聞こえれば十分です。

書くだけに比べたら、1つの単語を書くのに時間がかかります。
でも、書くという動作、言うという動作、視覚、聴覚を同時に使うことで、定着が早まります。

今でも中学校の時に唱えた英単語のスペリングが口をついて出てくることがあります。

漢字を覚えるのと英単語を覚えるのと、同じ方法ではできません。
漢字は何度も書くことによって手に覚えさせ、見ることによっても覚えます。
英単語は漢字と比べるとビジュアルの印象は弱いのですが、アルファベットを唱えることができます。

漢字も今は「下村式」が評判で、唱えるという要素を足して覚えている子どもたちも多いようですね。
効率が上がると思います。

さて、私がこの方法を思いついたのはもちろんなるべく短い時間で英単語を覚えたかったからですが、映画『スヌーピーとチャーリー』からヒントをもらいました。

何をやっても駄目なチャーリー・ブラウンがスペリングコンテストに出る話です。
そのスペリングコンテストで、子どもたちは問題に出された単語のスペリングを口で唱えるのですね。

チャーリーはどういうわけかコンテストを勝ち進み、決勝の大舞台に出ます。
最後に彼を含む2人の子どもが残ります。
遂にチャーリー・ブラウンはヒーローになれるのか?


これ以上はネタバレになるので慎みます。
映画をご覧になれば、なぜ私がbeagleという単語を例にとったかおわかりになるはずです。






2017年1月24日火曜日

北海道で氷点下30°沖縄は19°鳥取は大雪



この小さな国の中で50°近い気温差。

氷点下30°とはどんな感じだろうと想像しようとしましたが、私にはできませんでした。

私にとって街中で最低気温の経験は、ブリュッセルにいた時の氷点下15°というものでした。

でもどういうわけか、冷え性でしかも東京出身の私にとって、あまり寒く感じなかったものです。

遠慮なく着ぶくれていたからかもしれませんが。

ブリュッセルの公園に雪が積もった時は、スキーを履いて歩いている人を見ました。

子どもと一緒に大都市の公園でそり遊びをしたのも良い思い出です。

東京に住んでいる東北出身の友人は、東北より東京の寒さの方が身にこたえると言っていました。 

どうして?と聞いたら、東京の寒さは乾燥しているし、風が冷たいということでした。

まぁ、北海道が寒いのは当たり前だと言う人もいます。

とはいえ、冬の寒さや夏の暑さ、梅雨時の雨が激しさを増しているのも確かです。

雪の少ない地域で大雪が降るのも、日本だけでなく世界各地で起きている現象です。

地球がこれからも、私たち生き物にとって住みやすい場所であり続けますように。
そして、今大雪や凍り付くような寒さの中にいる方々が、健やかに過ごせますように!


2017年1月22日日曜日

トランプ大統領に知人のアメリカ人の反応


トランプ氏が大統領に当選したとき、友人でサンフランシスコに住むアメリカ人とメールのやりとりをした。

元気?と私が聞くと、

元気さ、という返事だった。

「地方選挙の方が、自分たちの生活に直結するからね。
大統領選なんて関係ない。
幸いワシントンはここから遠く離れてるからね。」

けっこう政治に詳しい友人なので、本当のことを言っているのかもしれない。
それとも、自分たちを慰めるために言っているのかな。

就任式の様子をニュースで見ると、分断が深まったのがありありと伺える。

ワシントンは遠いと言ったところで、カリフォルニアが独立するわけにもいかないだろうし。

いつまでもつのだろう。








2017年1月21日土曜日

ガレット・デ・ロワはいつ食べるもの?

あけましておめでとうございます。
すばらしい年となりますように。



Photo credit: Merle ja Joonas via VisualHunt / CC BY-ND

日本ではクリスマスが終わるとツリーを片付けて、さあ、お正月の準備です。

ヨーロッパではどうでしょうか。

ヨーロッパにはお正月はなく、というか、もちろん新年は来ますが、年が明けてしまえばお祭り騒ぎも終わり、お正月の飾り物とかおせちもないので、クリスマスの飾りを慌てて片づけることはありません。

それに、年が明けてもクリスマスの一連のイベントは、まだ終わってないのです。

聖書には、星に導かれた東方の三博士が幼子イエスに捧げものを持って来たとあります。

それはクリスマスの11日後とされ、1月6に当たります。

多くの家庭では、その前後の日曜日にガレット・デ・ロワというスイーツを食べます。

きつね色のパイは博士たちがイエスに捧げた宝物を象徴しているとのこと。

パイの中には、黒豆くらいの大きさの陶器で出来たもの - 多くは人形など - が一つ入っています。

それが当たった人は王様、または女王様ということになり、紙で出来た金色の冠をかぶります。

最近は東方の三博士も飛行機で来るのか、1月になるとすぐガレットが売り出されます。

そんなこんなで、クリスマスツリーやクレッシュも、子供たちの冬休みが終わるまで飾っている家庭が多いようです。



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東京でガレット・デ・ロワを食べてみた

パン屋さんアンデルセンのガレットデロワ


今年は東京でもガレット・デ・ロワを楽しもうかな、と思って。

六本木の東京ミッドタウンでスケートをした後、メゾン・カイザーのお店を発見。


メゾンカイザーのロゴ

ン、このKの字、フランスで見たぞ、というわけで。
ガレット・デ・ロワがあるにちがいない。

ガレット・デ・ロワと言えば、やはり丸い大きなパイを数人で分けるのでなければ面白くない。

というわけで、大きいサイズを見ると、税抜きで2200円。

フランスの近所のパン屋さんで買ってたのはもっとずっと安かったぞ!
(スーパーで売ってたのはもっともっと安かったぞ。)
それに結構イケた。

フェーブ付きって書いてあるけど、当たり前じゃん。
フェーブが入ってなかったら、ガレット・デ・ロワとは言えない・・・

というわけで、そこでは買わずに他を当たってみることに。

別の日に渋谷のゴントランシェリエというフランスのパン屋さんに寄ってみました。

ガレット・デ・ロワは売り切れていましたが、値段を聞くと、何と3000円以上・・・
がっくり。

輸入してるわけでもなく、そこで作ってるんだから、もう少しナントカならないの?

材料は小麦粉とアーモンドとバターと卵と砂糖くらいなもんでしょ?

来年は自分で作ってみようかな、とも思う。

そうだ、アンデルセンに行ってみよう。
フランスのパン屋さんではないけど、ガレット・デ・ロワは日本でも市民権を得てきたみたいだし、あそこならあるかもね。

で、表参道のアンデルセンへ。

2500円。
フェーブは別に付いていて、選ぶことができます。
どんなフェーブが出てくるのか?もガレット・デ・ロワの楽しみの一つなのですが、子どもが見てない隙に中に入れてしまえば問題ないだろう。

この際難しいこと言っていられない!
この季節にしかないのだから。

というわけで、アンデルセンのガレット・デ・ロワをいただきました。

フェーブは裏に穴を開けて入れました。

子どもは気が付きませんでした。

それに、何という偶然か、今年も子どもが選んだピースにフェーブが入ってました。


アンデルセンのガレットデロワのフェーブ


強運だなぁ・・・

味の方はといえば、とってもおいしかったです。

お値段だけのことはありました。

考えてみれば、フランスでも有名なメゾンのガレットは高かったと思う。

文句があるなら自分で作ろう。


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2017年1月15日日曜日

NHK深読み - ニッポンの働き方



同一賃金同一労働って当たり前じゃないかと思うけど、日本の企業はアルバイトで成り立っているところも多いですね。
失業率が欧米諸国に比べて低く見えるのも、そのせいもあるのでは。

確かに、ヨーロッパではパートの人も働く者として色んな権利があります。
といっても、いわゆる主婦のパートにちょうどいい仕事はあまりありません。
ちょっと働きたいと思っても、そういう仕事は少ないです。

申告せずにブラックでアルバイトをすれば別ですが。
パリも保育園にはなかなか入れないので、非正規の子守をする人もいます。

ところで、待遇は賃金の問題だけじゃなく、休みの問題もあります。
それを考えると、日本社会で正規に働くよりフリーターを選ぶ人の気持ちもわかります。
あくせくしてやっと生活成り立たせるだけなら、お金少なくても自由に休みたいという。

ただ、それでは子どもは育てられません。

フランス人は休みが多くていいな、と思う人もいるかもしれませんが、バカンスの権利というものは、最初からあったのではなく、勝ち取られたものです。
フランスにも1936年以前にはありませんでした。

「深読み」の番組中に、非正規の給料があがったら、正規の給料が減ったという話が出ていました。
さもありなん、です。
非正規の給料が上がると、もっと安い労働力を他に求める会社も出てくることでしょう。

フランスでは、「最低賃金が上がったから、ウチではもうとても人を雇えない」という零細企業の社長さんに会ったこともあります。

悩ましい話です。
一筋縄では行きませんね。


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2017年1月8日日曜日

ガレットデロワをフランスではどう楽しむ?



前回の記事で、ガレット・デ・ロワの由来を少し書きました。

ガレット・デ・ロワは、年が明けて家族や友人が集った時に、一緒に味わうものです。

そして、味もさることながら、誰がフェーヴをあてるかな、という他愛もない遊びをみんなで楽しむものです。

まず丸いパイ、ガレットを人数分に切り分けます。
その後どう配分するかは、その時に応じていろんなやり方があります。
例えば、子どもがいる家庭では、子どもがガレットを見ないよう、テーブルの下に潜り込みます。
親は片手にナイフを持ち、片手でガレットが入ったお皿を回します。
子どもが「ストップ!」というと、皿を回すのをやめ、ナイフでガレットに触れます。
「これは誰の分?」と親が聞き、子どもが「○○の分!」と答えます。
そうやって、みんなに配分されるまで続けます。

みんなのお皿にガレットが乗ると、フェーヴが入ってるかも、と用心深くパイをかじります。

陶器でできたフェーヴをまともに嚙んだら、歯が欠けてしまいますからね。

フランス北部、ベルギー、スイス、ルクセンブルクなどで盛んなガレット・デ・ロワ。

キリスト教で東方の三博士が幼子イエスを見つけたとされる1月6日頃に食べることになっています。

日本語の聖書では三博士ですが、フランス語ではロワ・マージュ rois mages。
占星術師、賢者を意味する言葉ですが、ロワ(王様)という言葉が入っているのですね。

それにしても、フェーヴが当たった人がその日の王様とか女王様になるという風習が、三博士のイエス礼拝とはどうもつながらない。

で、ちょっと調べてみると、実はローマ時代に起源があるようです。

年の暮れや新年に、使用人や奴隷を一人選んで一日の王様にするというイベントがあったそうです。

そして、誰が王様になるかは、お菓子の中に隠したフェーヴで決めたとのこと。

キリスト教会は当初、異教徒のお祭りをキリスト教徒が行うことに難色を示したのだとか。
中に入れるフェーヴを幼子イエスの形にして、東方の三博士がイエスを見つけ出したことに関連付けることで、教会はガレット・デ・ロワを認めたそうです。

今のような陶器のフェーヴが初めて作られたのはフランス革命の頃。
幼子イエスの代わりにフランス共和国を象徴する帽子の形が使われました。
同じ頃、ガレット・ド・ラ・リベルテ(自由のガレット)というものも登場し、フェーヴは入れず、王様も決めないガレットだったそうです。

ベルギーでは、フェーヴにスマーフが入っていたこともあります。

フェーヴ、フェーヴと説明なしに書いてきましたが、フェーヴとはそら豆のこと。
たぶん最初は乾燥した硬い豆を使っていたのでは。

歴史は流れ、価値観は変わっても、おいしいものと人々の遊び心は無くならないのですね。


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