ロックの詩学というものがあると思います。
(もちろん、ディランはロックというジャンルでくくってしまえるアーティストではないし、そもそもフォークから始めたわけですが。)
デイランの歌詞でも、ビートルズの歌詞でも、改めて読んでみると、「これは20世紀最上の詩の一つだ!」と感嘆することがあります。
あるいは、一見単純に見える言葉が、音楽やリズム、声に乗ることで、詩となることもあります。
ただ、良い歌詞を書けば、才能があれば、誰でも受賞できるというわけでもないでしょう。
ディランの詩が一貫して、どのように社会と関わり続けたか。そのキャリア全体に対する、惜しみない賞賛と感謝の印、それが今回のノーベル文学賞だと思います。
だからやっぱり、ファンの一人として、「おめでとう」と、ディランにも言いたいのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿