2017年4月23日日曜日

おもしろい英語表現 - ミツバチの膝?


ハチが飛び回る季節。
庭先や公園、ベランダでブンブン言う音が聞こえます。
ミツバチをよく見ると、後脚の膝(?)あたりに花粉をいっぱい溜め込んでいることも。
(日本語で花粉団子というようです。)
だからでしょうか、英語の口語表現で
the bee's knees
と言うと、すばらしいもの、とか、最高のクオリティーという意味があるそうです。

ex)  Your new T-shirt is the bee's knees.
(あなたの新しいTシャツ最高ね。)
この場合は、coolと言い換えることもできますね。

Try this chocolate. It's the bee's knees.
(このチョコレート食べてみて。すごくおいしいよ。)

なぜミツバチの膝なのか?
本当にミツバチが脚で花粉を運ぶから?

他の説もあります。
その一つはbusinessという単語から来ているというもの。
businessにも口語表現ですばらしいという意味があります。
いつしかbusinessと音が似ているbee's kneesも、同じ意味で使われるようになったのでしょうか。

その他、Bee Jackson というダンサーの名前から来ているという説も。
1920年代にニューヨークで活躍し、チャールストンをはやらせたダンサーです。
ダンサーと言えば脚の動き、というわけですね。

どの説が正しいのかはわかりませんが、「ミツバチの膝」を使った表現は、他にもあります。
というか、ありました。

18世紀の英語では、
a bee's knee 
と単数で使って、とても小さいものを意味していたそうです。

bee's knees
とtheを付けない言い方もあったようですね。
これは人をからかう時などのナンセンス表現でした。
同じようなナンセンス表現として、snake's hips「ヘビの腰」、monkey's eyebrows「サルの眉毛」、striped paint「縞模様のペンキ」などもあり、1920年代に流行ったそうです。

「縞模様のペンキ」というのはフランスでも聞いたことがあります。
初めてのアルバイト学生に
「ちょっとそこの店に行って縞模様のペンキを買って来てくれ。」
なんて言ってからかったりしたとか。

緊張した時代にも、ユーモアを忘れたくないものです。



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