今日は子どもの日であると同時に端午の節句。
子どもたちにとって楽しく健やかな日となりますように!
さて、前回のブログの続き。
5月1日にスズランを贈るという古い風習が消えた後で、なぜメーデーをきっかけに復活したかについて。
フランスで最初にメーデーのデモが行われたのは1889年。
その3年前の5月、アメリカではデモの参加者が警官によって射殺され、警官の側にも死者が出た事件があった。
当時の工業国では、一日に10時間から12時間働くのが当たり前だった。
もちろん、フランスにもバカンスなどはなかった。
彼らが要求していたのは一日8時間の労働と日曜日のお休み。
それだけ。
ところが1891年、フランスでも警官の発砲によってデモの参加者が9名犠牲になるという事態に。
これをきっかけに、5月1日は労働者の権利を巡る闘いのシンボルとなる。
デモの参加者は当初、赤い野ばらをボタン穴に差していたそう。
この野ばらが、かつての習わしを思い出してスズランに代わったという説がある。
一日8時間労働という決まりが国会を通ったのと同年の1919年、メーデーはフランスで祝日となる。
ベルエポックの時代には、5月1日に有名デザイナーがお針子や顧客にスズランを贈ったとか。
クリスチャン・ディオールがスズランをメゾンのシンボルとしているのも、そこから来ているに違いない。
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