2014年5月20日火曜日

母の日、ところ変われば

ベルギーの本屋さんのショーウィンドー。色々な言葉で、母の日にお母さんに贈る言葉が書かれています。

母の日といっても、国によって色々違いがあるようです。今年の母の日は、フランスは5月25日、ベルギーは日本と同じで5月11日。

5月の第二日曜日を母の日とするのは、1914年以来この日を記念日としたアメリカの影響でしょう。カーネーションを贈るのも、アメリカで母の日を提案したアンナ・ジャービスが、亡き母を偲び、白いカーネーションを贈ったことから来ています。

イギリスでは、復活祭の3週間前、3月に母の日があります。Mothering Day と呼ばれるこの日は、元々は、奉公に出ていた子供や若者が、家族の母体となる教会を訪れ、一家が一堂に会する日だったそうです。子供達は、道々花を摘んで、教会や自分のお母さんに贈ったとか。

フランスでは、1906年にアルタスという村で、子だくさんのお母さんに表彰状を贈ったのが、最初の母の日だと言われています。この日、9人の子供をもった2人のお母さんが、表彰状を受け取ったそうです。

その後、第一次大戦で夫や子供を失った女性へのオマージュとして、1918年、リヨンでお母さんの日が開催されました。

政府が母の日を記念日としたのは1929年。産めよ増やせよの国策に対応するためだったそうです。(しかし、第二次大戦中の1941年、傀儡政権のヴィシー政府がこの日をカレンダーに盛り込んだことから、ヴィシー政府が創設したと思っている人も多いとか。)

謂れは色々でも、日付としては、アメリカの母の日を取り入れ、5月の第二日曜日を母の日とする国が一番多いようです。ヨーロッパでも、ベルギーの他、スイス、イタリア、オーストリア、ドイツ、エストニア、スロバキア、オランダなどが、この日に母の日を祝うそうです。

フランスにいた時は、いつも日本の母の日に遅れ気味で、ぎりぎりであせったものです‥

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