2016年11月16日水曜日

パリのコンサート・ホール、バタクラン、スティングで再び幕を開ける




1年前テロの標的となったバタクラン。

記念すべき再オープニングを飾ったのはスティングでした。

このコンサートでスティングは、"Inch'Allah" という曲を披露。

海を渡る難民の気持ちを歌ったものです。

「肩の上には子どもが眠っている・・・」

パリやベルギーを襲撃したテロリストの中には、難民の群れに紛れてヨーロッパに入った者がいました。

しかし、全ての難民を、テロリストを見るような目で見ることになったら、私たちの社会はぶっ壊れてしまうでしょう

歴史を紐解いてみれば、人々が大移動するのは今回が初めてではありません。

武力を持って他国を侵略する戦争を別にすれば、人々が大移動する時、そこにはいつも理由がありました。

今海を渡っている難民や移民も、自分たちが住んでいた所が平和だったら、そしてちゃんと食べていけたら、元いた場所を動かなかったでしょう。

一部のフランス人たちは、スティングの「インシャラー」を反フランスと決めつけています。

スティングにしてみれば、そんな反応も想定内だったのでは。

ところで、一年前に襲撃があった当夜、演奏していたのは、「イーグルス・オブ・デス・メタル」でした。

その後、ボーカルのジェス・ヒューズは、劇場で働いているイスラム系の人物がテロに加わっていたと言い出しました。
バタクランが再開する時は、ぜひ演奏したいと言っていたそうですが、今回は入場すら拒否されました。
今年夏にフランスで行われる音楽祭への参加も、キャンセルされたそうです。



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