2016年11月24日木曜日

東京都立美術館の入り口で、上野動物園の塀を見ながらこう考えた...

昨日の勤労感謝の日は、上野の東京都立美術館へゴッホとゴーギャン展を見に行きました。

ところで、美術館側から見た上野動物園の塀はなかなか素敵なデザインですね。





都立美術館は中学生まで入場無料。
そういえば、上野動物園に行った時も都内の小中学生は無料でした。

悪くない、と思いつつ、 子どもの貧困についてのニュースを思い出していました。
あの子たちが少しでも楽になるなら、みんな喜んで美術館や動物園で少しばかりのお金を払うだろう・・・

もちろん、有料にした場合、そのお金が他のことに使われていないことをちゃんと見せてもらう必要があります。

その辺があまりクリアーに見えないので、やっぱり今のところ、無料なものは無料なままにしておいてほしいな。
他に減らせるものはあるんだろうし。

親の代で貧乏だとしても、希望が見えればなんとかなるという面もあります。
ただ、格差があまりにも広がると、代々貧乏ということになりやすい。
日本だけではなく私が住んでいたフランスでも、格差は深刻になってきています。
高等教育を受ける子の親は、やはり高等教育を受けていた場合がほとんど。
逆もまたしかりです。
アメリカでも金持ちは代々金持ちで、貧乏人は代々貧乏だというケースが多くなっているそうです・・・

希望が具体的に見えない。

例えば、一生懸命勉強すれば将来良い地位に着けるとわかっていて、必要な教育を受ける機会に恵まれていれば、希望があります。

最初から機会に恵まれていなければ、「どうせやってもだめ」という絶望感を持つ人が増えてしまう。

社会の中には不満が広がるでしょう。
犯罪も増えるでしょう。

一生懸命やれば自分たちの将来が変わるかもしれないという具体的な希望。
漠然とした根拠の無い希望ではなく。
ものすごく運に恵まれた場合だけ成功するという希望ではなく。

格差を縮め、全ての子どもたちが真っ当な生活を送れるようにすること。
高等教育を受けられるようにすること。
それは当人たちだけではなく、社会全体にとっての急務では。

「ゴッホとゴーギャン展」に入りながら、そんなことを考えていました・・・





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