そのマンガはこちら。
https://www.facebook.com/newyorker/photos/a.430906773868.229225.9258148868/10154505943023869/?type=3&theater
一枚の抽象画を前に、一人の男性が女性に説明している図。
そして一行。
「この絵は何を意味してるのかしらって言っただけで、この絵が意味してることを教えてって言った覚えはないんだけど。」
思い当たる方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
トクトクと、またはお兄さんぶって(お父さんぶって)、女性に何かを説明してくださる男性の姿。
mansplaining という造語はmanとexplainingをくっつけたもの。
男性が女性にとは限らないようですが、主に男性が女性に、偉そうに、または親切めかした態度で何かを説明することです。
こないだ美術館に行ったときも、そーゆー人見かけたなぁ。
プライベートな関係だけではなく、職場でもこのマンスプレーニングが問題になるようです。
まぁ、自分が知らなかったことを教えてもらえるのはありがたいのですが、いつもいつも「ぼく、教える人。君、教わる人。」という態度を取られたら、うんざりしませんか。
教える人が教わる人よりよく知っているわけではないという場合はなおさらです。
教えずにいられない人というのは恐ろしいものです。
不幸なのは、本人はどうして嫌われたかわからないときです。
特に、プライベートな関係の場合、知り合った当初は教わる方も喜んでその役割を演じてしまう場合があり、もしそうだったら、二人で一緒にうんざりするような関係を作ってしまったのかもしれません。
でも、最初は彼(女)が自分の話を喜んで聞いていたのに、そっぽを向くようになったら・・・
話を変えようとするようになったら・・・
生返事をするようになったら・・・
なんだかひねくれてきたと思ったら・・・
あなたはいつも彼(女)に何かを教えようとしているのではないでしょうか。
逆に、教わる役割を演じるのにうんざりした方。
ひねくれた態度を見せるより、彼(女)があなたに何も教えることができないような活動を一緒にやってみたらいかがでしょう。
ピカソの作品を知ったふうに解説する人はいくらでもいるけど、ピカソ自身は決してそんなことはしませんでした。
美術を知らない人たちを軽蔑することもなかった。
大成功を収めた後のピカソの日常について、親友の写真家ブラッサイが書いた本を読むと、それがよくわかります。
『語るピカソ』というタイトルで翻訳もされています。
0 件のコメント:
コメントを投稿