前回はじゃがいものピューレを使ったブランダッド・ド・モリュをご紹介しました。
もう一つ、じゃがいものピューレを使った料理として、アッシ・パルマンティエも人気です。
どちらも、お子さんやお年寄りにもお勧めの一品です。
アッシはひき肉のことで、英語で言えばハッシュ。
ハッシュドビーフ。
hash を辞書で引いてみると、細かく切るという動詞の他に、こま切れ肉料理、ハヤシ肉料理、ごたまぜ、焼き直し料理、などの名詞が載っています。
うーん、やっぱりあんまり上等なイメージではないなあ。
ひき肉の上にじゃがいものピューレを載せてオーブンで焼いたのがアッシ・パルマンティエ。
自分で作るのも難しくはありません。
フランスでは、前日の肉の残りで作る人も多いようです。
(やっぱり)
じゃがいもをつぶし、ミルクやオリーブオイルを混ぜて食べやすくして肉の上に重ね、オーブンで焼くだけ。
パルマンティエというのは、じゃがいもをフランスに広めた人の名前です。
彼が活躍した18世紀後半、イタリアやドイツ、南フランスではすでにジャガイモが料理に使われていました。
しかし、フランンスの北の方では家畜の餌となるだけで、人々のテーブルに上ることはありませんでした。
1969年から1970年にかけて、フランスは飢饉に襲われます。
パルマンティエはでんぷんをたっぷり含んだジャガイモこそ危機を救ってくれると、ジャガイモの普及に努めました。
パリのメトロにはパルマンティエという駅もあります。
ジャガイモの無いフランス料理なんて、想像できませんよね。
ジャガイモ以前は、肉や魚の付け合わせとして、カブを使っていたそうです。
ピカールでアッシ・パルマンティエを買ったら、やはり最後だけでもグラタン皿に移して焼き色を付けた方がおいしいです。
こちらは食べかけの写真ですが・・・
残りは翌日の私のお弁当になりました。
フランス人はこういうものを冷たくは食べないので、温め直すのでしょうが、私は冷たいまま食べてみました。
おいしかったですよ。
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