2017年7月10日月曜日

ヒアリ騒動に思うこと - 本当の対策とは

日本でヒアリに刺される可能性は何パーセントくらいなのか。
そのうち、死に至る可能性は何パーセントくらいなのか。

今のところは、高いとはいえない。

ヒアリ騒動が大げさだというつもりは全くない。
正しく怖がろうと思っているだけ。 

ちなみに、ヒアリが定着してしまっているアメリカでは、年間1000万人以上の人が刺されるという。
そのうち、アレルギーで死亡するのは約100人ということだ。

ヒアリの見分け方は、赤っぽいという色だけでは難しいと思う。
光の加減によっては、普通私たちが知っているアリもかなり赤く見えることがあるからだ。
分かりやすいのは、背中に小さなコブが二つあること。

お尻の前に小さい玉が二つあるのが見える。

疑わしいアリを見つけたら、できれば写真を撮って、環境省の地方環境事務所
http://www.env.go.jp/region/index.html
に連絡するようにと言われている。

熱湯をかけるとか、殺虫剤で駆除できるそうだ。

もし刺されてしまったら?

きっとスズメバチ対策に準じるのでは、 と思っていたら、実際、スズメバチとヒアリは、生物学的に近いとのこと。
というか、そもそもスズメバチとアリ一般が近いのだそうだ。

だとすれば、刺された直後、安静にすること。
アレルギー反応を起こさないために、抗ヒスタミン剤を取るのもいいのかな?

呼吸困難、意識の混乱などがあったら、一刻も早く救急車を呼んだ方がいいらしい。

ここで思うのは、ヒアリ騒動にパニクって、一般のアリまでも恐れてしまう人が出るかもしれない、ということ。

ヒアリは、在来種が栄えているところでは定着しにくいようだ。
ということは、私たちは今まで以上に身近なアリたちを大事にしなけれなならない。

ヒアリは蟻塚を作る。
在来種のアリの巣は、穴の周りに掘り出した土がこんもり盛り上がっている程度。

ただ、ヒアリも地下に深い巣を作ることもあるそうだ。
私たちは、これからいろいろ情報を集め、勉強しなければならないのだろう。

いずれにしても、ヒアリに限らず暑い国の危険生物が日本に増えているのは、温暖化の影響でもあるわけだ。
本当の対策とは、温暖化を食い止めることでもある。

この構図に似ている現象がある。

イスラム過激派を怖れて一般のイスラム教徒まで差別したり、北朝鮮の政府がやっていることに怒って、日本国内の韓国、朝鮮系の人々に八つ当たりするような態度。

それって、ヒアリを恐れて、私たちを助けてくれるはずの一般のアリを敵に回すことに似てないか。

何が私たちの社会の将来にとって良いことなのか、私たちは情報を集め、よおく考えなければならないのだろう。
 

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