2017年7月8日土曜日

ポピュリズムとは

最近よく耳にする言葉、ポピュリズム、ポピュリスト。

今に始まったものではありません。 
言葉の起源は古代ローマだと言われています。
ただ、古代の民主主義で使われた意味と現在使われている意味は、同じではないでしょう。

近代以降では、アメリカで1892年にPeople's party (Populistsという言い方方が有名です)というものができました。
彼らの主張は、メディアは偏っているとか、新たな移民が国をダメにしているとか、トランプ氏と似たようなものだったようです。

最近話題になったポピュリズムとしては、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領当選、フランスの極右政党である国民戦線、日本の維新の会、そして小池都知事に率いられた都民ファーストの会などが挙げられます。

ポピュリストが自分で自分のことポピュリストだということはありません。
また、極右政党だけでもないのでわかりにくいところです。

 Daniele Albertazzi と Duncan McDonnell の定義はわりと明解で、ウィキにも紹介されています。
どういうことかというと、

ポピュリストは、まず対立構造を作る。
彼らによれば、一方には純粋なる良き市民がいる。
(この良き市民というものは、多様なものではなく同じような人々としてみなされる。)
もう一方には、敵として、エリート層や職業政治家、そして「私たち」とは異なる危険な「他者」たちがいる。
この敵たちが、主権者である良き民の権利や価値観、富やアイデンティティを奪っている、というのが彼らの主張。

なるほど、この定義なら、右も左も関係なくポピュリズムが現れるということがよくわかりますね。

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