2017年7月5日水曜日

内閣府とは ー 宇宙からアル中まで

ナイカクふ。
最近よくニュースで聞く言葉。

何をやってるところなのか、今一つわかりにくい。

それもそのはず、内部では
「宇宙からアル中(アルコール依存症)まで」
何でもやらされるとの声も。

内閣府がいつから日本にあるかというと、比較的最近のこと。
2001年に中央省庁再編に伴って、かつての総理府に代わって設立された。
総理大臣が直接手を染めることによって、縦割り行政を改め、総理大臣のリーダーシップを強める利点があるとのこと。

かつての総理府と今の内閣府の共通点は、元号や栄典(賞の授与など)の他、総理が直接管轄すべきと判断された事柄を担当する点。

と聞くと、一体誰が、総理が直接管轄すべきと判断するのか、という疑問が湧く。

その疑問は取り敢えず大切に取っておくとして、総理府当時の例を挙げると、阪神淡路復興対策本部があった。

これは、急ぐからという理由で理解しやすい。

その他に、行政改革本部や国際平和協力本部が設置された。

総理府、内閣府のもう一つの役割は、様々な省庁に関わる事柄について、省庁間の調整をはかること。
例えば、男女共同参画社会の促進がそれに当たる。

総理府と内閣府の違いは、担当範囲が桁違いに増えたことである。

特命担当大臣という内閣府の大臣は、発足当時6人置かれた。
(イギリスの内閣府の大臣が6人なので、これを参考にしたのかもしれない。)
今では9人に増えている。

審議会の数も半端ではない。
宇宙政策委員会民間資金等活用事業推進委員会、日本医療研究開発機構審議会、食品安全委員会、子ども・子育て会議、公文書管理委員会、障害者政策委員会、原子力委員会、地方制度調査会、選挙制度審議会、衆議院議員選挙区画定審議会、国会等移転審議会、公益認定等委員会、再就職等監視委員会、消費者委員会、沖縄振興審議会、規制改革推進会議

さらに施設等機関として、
経済社会総合研究所、迎賓館。

さらにさらに、特別の機関として、
地方創生推進事務局、知的財産戦略推進事務局、宇宙開発戦略推進事務局、北方対策本部、子ども・子育て本部、金融危機対応会議、民間資金等活用事業推進会議、子ども・若者育成支援推進本部、少子化社会対策会議、高齢社会対策会議、中央交通安全対策会議、犯罪被害者等施策推進会議、子どもの貧困対策会議、消費者政策会議、国際平和協力本部、日本学術会議、官民人材交流センター、原子力立地会議

このすべてを、安倍晋三氏が直轄する、それがナイカクふ。

これが会社だったら、社長がなんにでも口を出し、人事にも圧力をかけるということか。

会社の場合、規模や時期、人物によっては、ワンマンでうまく行くこともあるだろう。
しかし、弊害の方が多いし、腐らずに長く続くものではない。
ましてや国となれば、どんな大企業よりも大きいし、ずっと複雑である。
問題が起きない方が不思議かもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿