2018年1月25日木曜日
ウディ・アレンとMeToo ムーブメント
ウディ・アレンに対するディラン・ファローの告発は、25年間アレンの評判を落とすことはなかった。
が、MeToo ムーブメントの影響もあり、このところ風向きが変わってきたらしい。
ディラン・ファローはアレンの養女。
7歳の時に養父から性的虐待を受けたと主張してきた。
ディランによる最初の告発は1992年。
彼女がニューヨークタイムズに公開状を発表したのが2014年。
その間アレンの映画監督としてのキャリアに陰が差すことはなく、アレンは毎年のように作品を発表し続けた。
今年になってから、ファーローは初めてテレビで、虐待について詳細かつ具体的に語った。
これを受けてか、かつてアレンの映画に出演した俳優たちが、次々に彼と仕事をしたことを後悔すると公言。
コリン・ファース、 グレタ・ガーウィグ、ミラ・ソービノ、レベッカ・ホールらがもう二度とアレンと仕事をしないと言っている。
アレンの作品で得たギャラを、性的虐待の被害者支援団体に寄付する者も。
この動きに対して渦中のアレンは「無実は25年前に証明済み」としている。
さらに、「MeTooムーブメントを利用して蒸し返しているだけだ。」と反論。
ただ、25年前に不起訴となった事情はもっと複雑なようだ。
次のような事実が報道されている。
不起訴となった理由の一つは、当時、裁判で証言することがディランにとって負担が大きすぎると判断されたため。
3人のベビーシッター達は、ディランの主張を裏付ける証言をしていた。
アレンは当初虐待の現場となった物置には行ったこともないと主張したが、自分の髪の毛が発見されると証言内容を変えた、など。
今後どうなるかはまだわからない。
すでに起こったこと、起こらなかったことは何だったのか、近々明らかになるのだろうか。
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