2018年6月24日日曜日

新幹線殺傷事件で思う連帯という言葉の意味 -4- 個人主義とは


 

西洋は個人主義だと言われる。

個人主義という言葉が何を意味しているかは難しい。
というか使われ方が曖昧で、フランスですらいい加減に使っている人が多いという印象だ。

いずれにせよ、個人主義だからチームワークがないということにはならない。
チームワークというものは、それなりにどんな文化にもある。
人類が協力して大自然の中で暮らしていた、原始の時に始まったものなのだから。

個人主義の観点からチームワークを見れば、チームとは独立した個人が連携して仕事をするということになるのだろう。

一方、個人主義でない場合というのは、集団が先にあるということになるのか。
だとすれば、個人は集団に依存する「部分」だから、その集団を離れて個人のみでは動けないということになる。

つまり、自分が所属している集団の中では力を発揮できるが、その外に出た時に他者と繋がることはできないということだ。

もちろん、西洋が100%個人主義でアジアが100%集団主義(?)だなどということはあり得ない。

ただ、「連帯」が「団結」とも「助け合い」とも違う理由はここにあるのかもしれない。

個人主義が人間を信じるとすれば、集団主義は自分の集団のみを信じる。

人間を信用していなければ、自分と自分の集団(家族や国家)だけを守ろうとするのは当たり前だ。

だから、人間を信頼することがなければ、「連帯」はありえない。

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