2018年6月1日金曜日

アメフト不正タックルと道徳の時間


まず、日大側の誰よりも早く誰よりもはっきりと謝罪した加害者の学生に敬意を表したいと思います。
声明文を発表した日大アメフト部の部員の皆さんにも。
そして、被害を受けながら加害者学生の復帰を望んでいる関西学院大の学生にも。

内田監督と井上コーチがいかに言語道断であるかについては既に多くが言われているので省きます。

「教育ではない」という指摘がありましたが、それどころの話ではなく、犯罪の領域に入っていると言うべきでしょう。

しかし、殆どの人は内田監督のようなことをしてしまう危険はないでしょう。

では、内田監督のような人が自分の上に来たら、どうでしょう。
自分は井上コーチのようにはならないと断言できるでしょうか。

今年から道徳教育が教科になりました。

日本で特に教えなければならない道徳とは、どんな道徳でしょうか。
多くの日本人が特に学ぶ必要のある道徳とは。

それは、上からの命令が間違っていれば、従ってはいけないという教えではないでしょうか。
自分の頭で考えなければならないと自分を律することではないでしょうか。
おかしいことがあったらおかしいと言える徳ではないでしょうか。

たとえ命令されても不正タックルなどするべきではなかった - 
加害者となった学生の言葉はとても重いものです。
指示に盲目的に従ってきてしまった - 
部員たちの反省は実に的を得ていると思います。

どんな組織にいても、ある日自分の上にとんでもない人が来てしまうことはあり得ます。
道徳的な岐路に立たされた時、どんな行動を取るか、また取らないか。

自分だったらどうするだろう・・・
自分だったらどうしただろう・・・

今回の事件は、私たちにとってまたとない道徳の授業となりました。
後悔先に立たずと言いますが、日大の学生たちの反省を、自分の道を照らすランプとして先に掲げて行きたいと思います。

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