2018年4月6日金曜日

「女性は土俵から降りてください」にめげない人命救助看護師の職業倫理に脱帽


舞鶴場所で市長が倒れ、救助に駆け付けた看護師に「土俵から降りてください」と呼び掛けた相撲のアナウンス担当の行司の話。
もちろんすでに世界を駆け巡っている。

ニューヨークタイムズには八角理事長が看護師に感謝し、相撲協会として謝罪した話もちゃんと載っている。

SNSで行司のアナウンスに非難が殺到したことも。

「妊娠順」のことにも同じ記事の中で触れている。

フランスのリベラシオン紙の取り上げ方はあまり大きくないが、理事長の謝罪の件は載っている。

ワシントンポストは、相撲界では女性は穢れた存在だと考えられているとある。

ニューヨークタイムズは相撲の歴史についてもかなり紙面をさき、歴史上は女性の力士や行司も存在したことに触れている。

このような事件は人々の関心を引くので、これからもっと多くのメディアに広がるのだろう。

不適切なアナウンスについてはすでに多くのことが言われている。

私が脱帽したのは、市長の命を助けた看護師の方々のプロ意識と倫理観だ。

事件の映像を見ると、アナウンスを聞いて反応するように見えた女性もいる。
が、真っ先に駆け付けた女性は手当を続けていたようだし、戸惑いを見せた女性たちも担架が到着するまでその場を去らなかった。

さすがは非常事態に馴れた職業人だけのことはある。
他の人が不適切なことを口走っても、自分は何をするべきかという判断を誤らない。
本人は「当たり前のことをしただけ。」と感謝状を固辞、そっとしておいてほしいとのことである。


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The Japan Times ST

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