2018年2月24日土曜日
ミア・ファローとウディ・アレン 3 - 二人の共同作業
ミア・ファローとの関係が破綻した後も、ウディ・アレンは毎年のように映画を発表し続けた。
ファローの方も、女優として活躍するばかりかユネスコの親善大使となるなど、精力的に活動している。
ただ、かつて話題作に出演していた彼女にしては、作品に恵まれていないような気がする。
「作品はともかくとして彼女の演技はすごい。」みたいな評価はあるようだが。
ウディ・アレンは、 別れた後の1993年にも、女優としてのミア・ファローを褒めちぎっている。
自分たちの食い違いは私生活でのことで、演技者としての彼女については良いことしか言えない、
彼女はとてもクリエイティブだ、
彼女はハリウッドで過小評価されている、もっと評価されるべきだ、などなど。
これは感情的な言葉ではなく、映画人としての客観的な評価なのだろう。
個人的にこじれてしまうと、客観的なことを全く言えなくなってしまう人もいる。
アレンがファローのことを掛け値無しに褒めているのを読むと、少しホッとするというか、逆に涙が出てきてしまう。
この発言からすでに時はたち、今彼が同じことを言うかどうかはわからないけど。
最近彼の友人が彼について本を書き、その中では、「彼は性的虐待などしたことはない」という長男の言葉が引用されているらしい。
これから何が起ころうと何が明らかになろうと、私はやっぱり二人が一緒に創った映画を見るだろう。
MeTooムーブメントが前進であることは間違いない。
しかし前進とは、必ずしも楽しくはない。
私たちは、泣きながら歩いていく。
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