2018年2月13日火曜日

METOOムーブメントと有名人 -ウディ・アレンの二人の息子の証言


ウディ・アレンによる性的虐待の疑いが最初に話題になった時、長男はこう言ったと伝えられている。

「もちろん父はそんなことはしたことがない。妹は母に洗脳されて作り話をしている。」

弟の方は最近になって口を開き、 

「当時5歳だった僕の目にも、父の行動は変だった。自分の親指をしゃぶるよう娘に強要したり、 夜中に娘のベッドに入り込んだり。だからセラピーを受けることになった。」と書いている。
さらに、「姉を信じている。」と。

どちらが真実を語っているのか。

そんなことは私たちにはわからない。

ただ、どちらの証言が真実味があるかはわかる。 

兄が言ったことは、客観的に見て不可能だ。
誰一人、父娘を24時間365日見ていた者はいないのだから。
「僕の知る限り、父はそんなことはしたことがない。」と言えば客観性があるのだけれど。

父を信じるという主観的な自分の気持ちを言いたいのなら、
「僕は父を信じている。」と言えばいいだけのこと。
ダイアン・キートンが
「私は友(ウディ・アレンのこと)を信じる」と言ったように。

「僕が知っている父はそんな人ではない。」とか
「父がそんなことをするなんて僕には信じられない。」とか
他にもいくらでも言い方はある。

だが、「父はそれをしていない。」と彼の立場で言っても、真実味はないのだ。
それは伝え方の問題である。 


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