2016年7月27日水曜日

障がい者施設で19人殺傷 - なぜ


「障がい者は不幸を作ることしかできません」

こう犯人は手紙の中で決めつけていた。

犯人は精神的に危うい人間だったことが報じられているが、一方で、犯行は極めて計画的である。

なぜ犯人はこのような考えに取りつかれたのだろう。

彼が一人で考え出したことなのだろうか。

おそらく理由は一つではないだろう。

ただ、この事件が報じられたとき、すぐにあることを思った。

「障がい者はずるい」という意味のことを、ツイッターなどに書き込む人たちが、少なからずいたということだ。

もちろん、そのように愚痴ることと、人を殺すこととの間には、大きな隔たりがある。

しかし、精神的に危うい人間であった犯人は、このような風潮に影響されたのかもしれない。

だとすれば、犯人だけが残虐なのか、と問いたくなる。

事件の直後に、アメリカやドイツ、ロシアの首相や大統領からメッセージが寄せられた。

だが、今朝になっても、日本の首相が現場にすっとんでいった、という情報はなかった。

「このような差別を断じて許しません。」

と、日本政府の中枢が力強く語る姿はなかった。

このような時にこそ、世間の風潮を、変えるなり、作るなり、できるはずなのに。

海外からの反応を見て、今考えているところなのだろうか。

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