2016年7月14日木曜日

外国人嫌いと同国人嫌い 1



フランス語では、「外国人」はエトランジェ。

エトランジェは、英語で言えばストレンジャーですね。

もともとは、国という概念は入っていません。

英語のforeignerは、ラテン語のforaneusから来ているそうです。戸の外という意味があるとか。

英語版wikiでforeignerを引くと、「その国の市民や永住者ではない人」とあります。

weblioのオンライン辞書によれば、foreignerという言葉は「よそ者」といったニュアンスで、あまり感じが良くないため、現在ではnonnativeとかa person from abroadなどが使われるということです。

法律的に国籍の話をする場合は、alienを使います。成田空港に帰ってきたとき、目にした方も多いのではないでしょうか。

ところで、どこの国にも「外国人なんて大嫌い!」という人たちはいます。

日本語の「外国人嫌い(外国人が嫌いだという気持ち)」を訳すと、英語でxenophobia,フランス語でxenophobieと言います(ほとんど同じですね!)

xenophobia を英語版ウィキを引いてみると、「他所のもの、あるいは変わったものと感じる事柄への恐怖心」とあります。

自分たちのグループの「内」と「外」を対比させ、「外」を恐れる心の動きだということです。

ということは、xenophobiaをいつも「外国(人)嫌い」と訳すだけでは足りないのですね。

自分たちにとって「変だ」と感じるものを恐れ、仲間外れにしようとすることが、全てxenophobia と言えるのでしょう。

で、これとよく似ているのに、「同国人嫌い」というのもあります。

次回に続きます。



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