2016年7月23日土曜日

とんぼの羽化に立ち会った日

今週関東地方は雨が多かったですね。

その前は連日30度を超える暑さ。

そして、更にその前のある朝、公園での出来事。

蓮の花の鉢を通りかかると・・・

「あれ、何?死んでるの?

とんぼのお母さんが卵を産もうとしているの?」


殆ど透明なトンボ。

産卵であれば、水の中に卵を産んだあと、溺れないように急いで飛び立つはず。

このトンボはじっと動きません。

そして、よく見ると、隣に抜け殻が・・・

「このとんぼ、ヤゴから大人になったところなんじゃないかな。
今羽根を伸ばしてるんじゃない?
きっともうすぐ飛び立つよ。」

飛び立つまで見ていよう!

しばらく待っていると、庭師さんが来ました。

「へえ、トンボがいるの。」

と言って、庭師さんは水道の蛇口をひねりました・・・

その時は思いつかなかったのですが、トンボがいる鉢の水位がだんだん上がり始めました。

「このまま行くと、トンボが水に濡れちゃう。」
「その前に飛び立つよ、きっと。」

ところが、ついに水がトンボの尻尾に到達。


私は、どうしようか迷いましたが、子どもはそっとトンボを手に取り、乾いたところに移しました。


しばらくすると、トンボはようやく初飛行をしましたが、すぐに地面にクラッシュ。

ちょっとの間じっとしていましたが、再び飛び上がり、今度はきれいに弧を描きました。

そして、藪の中へ。

子どもにとっては、忘れられない日になりました。

すでに日は高く、暑くなっていました。



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