2018年3月4日日曜日

瀬戸内寂聴さんの素直さに感動 -3-


子どもを手放してまで離婚することを選んだ場合と、子どものためを思って踏みとどまった場合と、どちらが子どもにとって良いかわからないと書いた。
それは様々なケースを見たからだ。

Aさんの場合。
Aさんの母親は子どもさえいなければこんなこともできた、あんなこともできたと思い続けていた。

Aさんはお母さんが大好きだったので、いつもお母さんのことを気の毒に感じていた。
同時に、お母さんが自由に生きるのを妨げている自分のことを悪い子だと思うようになった。

お母さんはもちろんそんなことを望んではいなかっただろう。
お母さんはAさんのことをかわいがっていたし、虐待したわけでもない。

しかし、有名大学を出てからも、Aさんは自分に全く自信が持てなかった。
自分が存在していることを申し訳ないと、半ば無意識に思い続けていたのだ。

これは日本での出来事だけど、似たようなことは世界中にあるのではないか。

『二人のロッテ』を書いたケストナーの言葉で次のようなものがある。

「親が離婚して不幸になった子どもは多いが、親が離婚しないために不幸な子どもはもっと多い。」

『二人のロッテ』の作者としては意外な言葉だ。
この物語は、離婚した両親を再び結びつける子どもたちの話だから。

でも、心当たりがある人は多いと思う。

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