2018年3月31日土曜日

ヴィーガンとベジタリアン - フランスではどう見られているか


フランスでのお家ディナーやホームパーティーについて書いたが、ベジタリアンやヴィーガンの場合はどうなるだろう。

念のためにベジタリアンとヴィーガンの違いを書いておくと、ベジタリアンは乳製品や卵は食べていいことになっているが、ヴィーガンはそれも駄目ということ。
絶対菜食主義とか完全菜食主義と訳されているようだ。

また、動物を「搾取」する活動を拒否しているので、ハチミツやゼラチン、革製品、絹、羊毛もご法度。

フランスでお家に招かれた場合、「私はヴィーガンです。」とか「マクロバイオティックをやってます。」と言いたいならよほど覚悟を決めておく必要がある。

もちろん招いてくれた人がヴィーガンなら話は別だが。

日本では何となく野菜だけ食べてるからヴィーガンだと思っているかもしれない。
が、フランスではヴィーガンと言えば畜産や酪農を否定している人だとも取られかねない。

牛が草を食んでいる光景を美しいと思うフランス人、チーズ作りに命を懸けているフランス人にとって、これはとんでもないことである。

ではベジタリアンならいいかと言うと、ベジタリアンに対する風当たりも優しくはない。
ヴィーガンが現れてからは、「ベジタリアンの方が真っ当だ。」という評価もあるが。

アレルギーがあるとか、癌を患っているとか、何か具体的な理由がある場合は別として、招かれたときに「私ヴィーガンです。」と言うのはフランスでは具合の悪いことである。

特にヴィーガンの両親が赤ん坊を栄養失調で死なせてしまうという事件が起きて以来、ヴィーガンは良く見られてはいない。

日本では欧米と一括りで考えることが多いが、ヨーロッパとアメリカが違うのはもちろん、ヨーロッパの内部でも様々な違いがある。

マクロバイオティックやベジタリアンのレストランはパリには少ないし、ヴィーガンにしても同じことである。

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