2018年3月19日月曜日

日本の民泊とヨーロッパのベッド&ブレークファスト


かつて日本を旅行する欧米人によく聞かれたものだ。
「日本は宿泊費が高いね。ベッド&ブレークファストとかゲストハウスみたいなのは無いの?」

彼らは遠くからやってくるし、旅行といえば短くても一週間が普通だから、一泊にかかる料金は安い方がいいに決まっている。

日本に旅行したいけど高すぎて行けないという声も聞いたことがある。

日本にも民宿やペンションはかなり前からあるけど、二食付きが普通だった。

あるフランス人のカップルは、旅館に泊まったら夕食が早くて、夜中にお腹が空いて困ったと言っていた。

最近は素泊まりできるところや朝食のみでもOKというところが増え、束縛されない旅ができる。

それでも宿が足りなくなりそうだから、民泊を始めるのだろう。

始めのうちは色々なトラブルもあるかもしれない。

すでに無届け民泊が横行しているそうだ。

フランスにいた頃は、さんざん民泊に泊まったものだ。

正確に言うと、民泊とは言えないかもしれない。

フランス語で chambre d’hote (シャンブル・ドット) と呼ばれ、私の経験では主人は必ず敷地内にいた。

その点では民宿とかペンションに近い。

民宿などは簡易宿所として旅館業法の許可が必要だそうだが、chambre d’hote の規模は実に様々で、客室が一つだけというところもある。

一般の人が空き部屋を利用して開業できるということや、基本的に夕食が付かないという点では民泊と似ている。

英語のゲストハウスやベッド&ブレークファストに当たるのだろう。

お客さんにたくさん来てもらうためには、chambre d'hote は清潔で素敵でなければならない。
日本では「プチホテル」として紹介される場合もあるようだ。

が、現地で「 petit hotel (プティトテル) はありませんか。」と聞いても、フランス人は chambre d’hote を思い付かないだろう。

hotel と chambre d’hote は区分が違うのである。

「hotel じゃなきゃだめですか。chambre d’hote では?」と聞かれるかもしれない。

今はトリップアドバイザーなどで、ホテルだけではなくゲストハウスの口コミや写真を見ることもできて便利になったと思う。


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【TripAdvisor】

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